八事ガーデン緑と花の会
都市のマンションにこれだけの緑があることは、そう多くありません。その緑は、住民たちが1999年から自分たちの手で育ててきたものです。
草だらけの花壇と、道も見えない暗い森——それが1999年頃の八事ガーデンでした。住民のボランティアが少しずつ手を入れ、今では四季の花が絶えない庭と、木漏れ日が差し込む森が育っています。
「八事ガーデン」というマンション
「八事ガーデン」は名古屋市の東部丘陵地「八事」に、敷地面積27848㎡を持つマンションです。近くには南山大学、名古屋大学、中京大学、名城大学があり、地下鉄名城線「八事日赤」へは徒歩10分程の立地です。また「東山テニスセンター」へは徒歩数分で行け、マンション敷地内にもテニスコートがつくられています。
私達のマンション「八事ガーデン」は1983年(昭和58年)の建設で3棟の建物に349戸の住戸があります。創立以来、マンションの中には町内会、子供会、文庫、シニアの会、サポートシステム、そして「緑と花の会」等、住民によるいろいろな組織が作られてきました。
築年数が進み、住む者も高齢化が進みましたが、二世代目が結婚し、このマンションに部屋を求め、子育てをしている姿をたくさん見かけるようになりました。「できれば、いつまでもこのマンションに住み続けたい。」という気持ちを皆が持ち続けている魅力あふれるマンションです。

緑と花の会とは
樹木や花が好きな住民が集まり、マンションの森・庭・花壇を管理・育成するボランティア団体です。会員は全員ボランティアで、毎年管理組合へ事業報告書と次年度提案書を提出し、総会の承認を得て活動しています。
今から二十数年前までは、花壇としての場所は草が伸び放題、樹木にはクズやツタがからまり、あちこちにササが生い茂っているという状態でした。そこで、何とかしようと1999年 (平成11年) 町内会の活動の1つとして「園芸クラブ」を作り、花壇の手入れをするようになりました。同時に名古屋市と「緑と花の協定」を結び、花苗の無償提供を受けることになりました。花壇は花がいっぱいになったのですが、庭や森の管理のまずさが目立つようになりました。これではいけないと2001年(平成13年) 「八事ガーデン緑と花の会」を設立しました。管理組合から毎年予算を受け、会員を中心に木や花の世話をしてきています。毎年管理組合へ事業報告書、次年度の提案書を提出し、総会で承認を受け活動しています。会員は全員、完璧なボランティアとして活動しています。木や花を育てるということは、「一時的な最小限の作業」ではうまくいかないことが多いということは確かです。3万㎡に近い敷地そして森に囲まれているマンションの 緑地の管理は、木や花が大好きという住民達の心を込めた世話が望めるのなら、それ以上のことはないと考えて、私達はここまで歩んできました。

かつて草が伸び放題だった花壇、道も見えなかった暗い森——それが今の姿に変わったのは、延べ何千回もの庭仕事の積み重ねです。
季節ごとに植え替えられる花々や、手入れの行き届いた樹木は、住人だけでなく地域を歩く人々の目も楽しませています。

緑と花の会が大切にしていること

一万坪近い敷地の木や花をすべて業者に委ねると、膨大なコストがかかります。会員が自分たちの手で育てることで、コストを抑えながら、住民同士のつながりも生まれてきました。
緑の維持にかかるコストを削減しながら、その緑がマンションの価値を高める——それが26年続いてきた、この活動の本質です。